ふるさとだより

保育園が心のふるさとに(part7)

2013/05/08

園庭の緑化、花や野菜づくりにもEM効果

当園は、神社の境内と言うこともあって周囲は多種類の大木が生い茂っています。そのため、夏は涼しく冬は暖かい恵まれた環境にありますが、有害な紫外線や光化学スモッグから子どもを守るには、できるだけ木を植えて木陰をつくり、草花を育て、小さいながらも畑で野菜を栽培するなど緑化に務めています。厨房では、米のとぎ汁を捨てずにEMで発酵液(活性液)をつくります。この発酵液が園内のすべてで大活躍するのです。


職員、園児、保護者も地球環境を見据えて取り組むエコ・リサイクル

調理前の野菜残さはEMボカシと混ぜて発酵肥料にします。EMボカシは玄米を精米する際に出る米ヌカを利用して職員がつくっています。給食後の残り物は園庭の片隅で、土とボカシを混ぜて発酵分解し、完全リサイクルをしています。完成した肥料は、園庭の畑やプランターで野菜を栽培し、収穫野菜は給食で子どもたちのお皿に並びます。さらに、園庭にリサイクルボックスや回収ネットを設置して、保護者の皆さんも協力をしてくれています。

地球環境と子どもたちの未来のために私たちができることは些細なことですが、「ハチドリのひとしずく」のごとく、「気づいたときがスタート。やるべきことはやらないと」と思っています。

平成21年ー環境マガジン11回連載ーより抜粋

夏野菜&稲を植えました

2013/05/07

大型連休が明けて、子ども達の元気な声が戻ってきました。今日の午後、年長さんたちが夏野菜の苗を植えました。園庭中央のEM畑は、年々フカフカの土になってきています。ナスやきゅうり等の苗の他に、モロヘイヤは種で撒いてみました。      稲は、従来は発泡スチロールの容器に植えていましたが、今年はペットボトルで試しています。

箱根駅伝で、日体大優勝の鍵は?

2013/05/02

「なぜ日体大は箱根駅伝で優勝できたのか?」
渡辺公二(日本体育大学陸上競技部特別強化委員長)コーチへのインタビュー記事があったのでお知らせします。  
          
Q。ー今年の正月の箱根駅伝は、日本体育大学が三十年ぶりに総合優勝しましたが、
    お聞きしたところによると、渡辺先生がコーチとして招聘され、一年で優勝に導かれたそうですね。ー
A。いま私は七十五歳なんですが、七十過ぎたらもう指導者をやめるつもりでした。家内からも
  「これからは人を育てるより、家で野菜を育てて」と(笑)。
  ところが、2012年の箱根駅伝では日体大が襷を繋ぐことができず、結局、創部史上最低の十九位に終わった  んですよ。別府監督は私が四十年間監督を務めた西脇工業高校時代の教え子なんです。
 また、日体大は私の母校でもあって、そんなことから私に指導の話がきました。

Q。ー昨年は襷を繋げず、今年は優勝というのは、一体どういう指導をされたのですか。ー
A。いや、大したことは何もしておりません。
四月に、まずは二週間という約束で横浜まで練習を見に行きました。
合宿所で一緒に寝泊まりしたのですが、選手たちは夜中の十二時近くまで起きている。
古い木造二階建ての寮でしたから、話し声が聞こえるんですね。
これじゃいかんと思って、結局そのまま八月いっぱいまで住み込んで、夜十時半消灯、朝五時半起床、
これを徹底させました。≫

  これだけが優勝の原因ではないと思いますが、やはり、早寝早起きは重要なカギを握っているのですね。

保育園が心のふるさとに(part6)

2013/05/01

毎月1日は月次祭(つきなみさい)で、大宝八幡宮の拝殿にて、年長児のみが正式参拝をしています。何事にも感謝できる人に育ってほしいです。・・・以下は、平成21年EM環境マガジンに11回連載された記事の一部(第5回目前半)です。

有害物質を排除して、健やかな環境づくり

有害化学物質を意識するようになったのは、自分の体を通して化学物質の怖さを知ったからです。平成7年にホノルルマラソン(42.195km)に挑戦し、完走できたことは、自信につながり、保育に対する情熱が戻ってくることにも繋がったと思います。

それ以来、年に1回フルマラソンに挑戦してきました。数回目の霞ヶ浦マラソンの時、4月なのに気温が高く日焼け止めのためクリームをたっぷり塗って走り出しました。ところが、かなり体温は上がってきているはずなのに汗が出てこないのです。「えっ、何これ!?」と思っていると、35km地点で不安が的中し、熱中症でダウン。私が使ったクリームは、天然素材ではなく、石油系素材を使ったクリームで肌へのガードがきつく皮膚呼吸ができなくなっていたようです。


緑が豊富な園庭。隅々までEM散布で素足でも安心

「やっぱり体に悪いものはいけない。子どもたちを有害な化学物質から守らなければ」と痛感しました。それからは、塩素系消毒剤やトイレ消臭剤、虫除けスプレー、市販のお尻拭き、水道水の塩素など、園内における有害と思われる資材やグッズをできるところから排除するようにしました。給食の食材も農薬や添加物を極力抑えたものを選ぶようにしました。それでも防御には限界がありました。

そんな時に出会ったのがEMです。EMは消臭や雑菌の繁殖を押さえる効果もあって、肌にも優しく、口に入っても害はない画期的なエコ資材でした。EM導入のきっかけは、隣町の八千代町で美容室を営む生井香代子さんから情報を得たのです。

生井さんの美容室では使用する業務用の品々をはじめ店内にあるものはすべて、EM資材などオーガニックなものばかりで、日常生活におけるEM活用も徹底しています。しかも、常に地球のため、みんなの幸せのために心を寄せ、祈ってくれる方です。生井さんとの出会いがなかったら、今日の私はなかったと言えるほど、さまざまな刺激や影響を与えてくれています。

生井さんの案内で比嘉節子さん(環境学習ネットワーク代表)が来園してくださり、EMについての具体的なお話を聞くことができ、米のとぎ汁EM発酵液やEM生ごみ発酵肥料のつくり方などを教えていただきました。それまで半信半疑だった職員たちもEM活用に力が入るようになりました。

保育園が心のふるさとに(part5)

2013/04/30

神社にお参りすること

大宝八幡宮の大祭で代々伝わる十二座神楽の1つ「五行の舞い」を舞う園児たち。年長女児全員が交代で舞う。10年前、ウィーンで開催された世界音楽祭にも参加し、人気を集めた
大宝八幡宮の大祭で代々伝わる十二座神楽の1つ「五行の舞い」を舞う園児たち。年長女児全員が交代で舞う。10年前、ウィーンで開催された世界音楽祭にも参加し、人気を集めた

大宝保育園は神社の境内にあります。開設以来、園児たちの“参拝”は日課になっていて、卒園式はもちろん、毎月1日の月次祭(つきなみさい)には、年長児が昇殿して玉串をお供えしています。宗教的な神事はともかくとして、日本古来の伝統的な儀式や行事に触れることで、子どもたちには感謝することを学んでほしいという園の方針です。

参拝というと、「高校や大学に受かりますように」とか、「テストで良い点がとれますように」など、いつも何かしらの願いをかけてお参りすることが多いと思いますが、大切なのは、「ありがとう」という感謝する気持ちでお参りすることだと思います。子どもたちにも、お参りでは「生きていることに感謝」、「ご飯が食べられることに感謝」、「今日も元気で過ごせたことに感謝」などなどを話して、「こういうことに“ありがとう”を言おうね」と伝えています。

毎年6月、大相撲・高砂部屋が3泊4日の合宿を境内で行う。最終日には年長男児が土俵に上がり、稽古をつけてもらう。写真は朝赤龍に挑む園児
毎年6月、大相撲・高砂部屋が3泊4日の合宿を境内で行う。最終日には年長男児が土俵に上がり、稽古をつけてもらう。写真は朝赤龍に挑む園児

近年、保育園選びは保護者のリサーチも厳しく、入園前説明会には両親そろって来られ、熱心に園内を見学されます。その上で、神事に触れることができる環境に好意を持ってくださり、神社参拝を日課にしていることに保護者全員が納得してくださっています。私としても子どもたちに強制するのではなく、保育園での生活を通して自然に神様の存在に触れられれば良いと思っています。ですから、子どもたちと接する際、特に3~5歳児のところでは、昔話などをしながら、「いつでも、どこからでも神様がみておられるのですよ」と神様に見守られていることを伝えています。様々なことに感謝する心を育てたいと思うと同時に、“神様”という目に見えない、けれどもいつでもどこからでも見守っていてくださる存在に“畏敬の念”が持てるようになればいいと思っています。このことだけでもないのでしょうが、子どもたちは早い段階でルールを守ることを自覚し、行動も落ち着いてくるようです。ちなみに当園の食事前の挨拶は、「お父さん、お母さんありがとう。神様いただきます!」です。

EM環境マガジン(エコピュア)平成21年連載記事より抜粋  ※当園理念ブックを元に拙稿