当たり前に食前・食後に言っている言葉ですが、この意味を考えたことがあるでしょうか?牛肉や豚肉、鶏肉、魚など食べていますが、牛や豚は人間に食べられる為に生まれてきたのでしょうか?トラやライオンは、弱い動物を捕まえて肉を食べます。像やキリンは植物を食べています。つまり、人間をはじめ全ての動物は、他の動物や植物の命をいただいて、自分の命をつないでいます。ですから、「大事な命を譲ってくれてありがとう」と言う気持ちで手を合わせて、「(あなたの大事な命を)いただきます。」と言うことでしょう。
ごちそうさまはご馳走様と書きます。料理を作るために、材料を集めにあちこち走り回ってくれた人たちへの感謝の言葉です。作ってくれた人だけでなく、捕ってきたり、育ててくれた人たちの懸命な努力にも感謝しないとならないですね。食材となった動植物に対して「命をありがとう」という感謝の意味も込められているはずです。
いのちへ感謝、作ってくれた人へ感謝、食べられる自分に感謝・・・・
ちなみに、神道での正式な食前食後の挨拶は次のように言います。 食前感謝ーたなつもの百の木草もあまてらす日の大神のめぐみえてこそーいただきます。 食後感謝ー朝よいに物くうごとに豊受の神のめぐみを思へ世の人ーご馳走様