昨年秋、熊本県の新明保育園の園長&主任さんが、午前寝に関心を持ち、その実際を見たいと見学にいらっしゃいました。ところ、この4月から午前寝の実施に踏み切り、あらためてこの良さを実感し、生活リズムの大切さを痛感しましたと、昨日メールをいただきました。
午後午睡の場合は、どうしても2時間近く寝てしまいます(ノンレム睡眠の3段階、4段階が出やすくなってしまうためと言われています。)。ですから、夜更かししてなかなか朝が起きられず、ギリギリまで寝ていて、10時ごろ軽いおやつ(当園ではありません)を食べ(飲み)、1時間弱の活動をしたら昼食準備で片付け、11時半頃から昼食、13時~15時頃まで午睡、そしておやつを食べ降園。・・というのが一般の園の生活です。15年前までは当園でもこのように過ごしてきました。このような生活では脳が活性している時間があまりないと思いませんか?結果、夜に元気になって夜更かししてしまう・・という最悪のパターンになりがちです。保育の流れを変えるというのは簡単なようでそうではないのです。でも、大人の都合ではなく、子どもの側に立って見直すことは大事なことで、勇気がいります。午前寝をするということは、早寝早起きの生活リズムができて、寝る前にしっかり全身の筋肉を使うことをしないと、定着しません。この河添理論は良いことだとわかっていても、なかなか増えないのが現状です。午後午睡でもいいのですが、その時間帯を短縮するなどして、新明保育園のように午睡を見直す園が増えるといいと思っています。