ふるさとだより

土踏まずの大切さ

2010/01/08

『子どものからだと心白書』では、足のトラブルも取上げています。最近の子どもの足は、“幅がせまい”“甲が低い”“踵の広い長方形の足形”等と言われる様になったのに加え、“外反母趾”や“巻き爪”など大人の足のトラブルと思いきや、子どもの足にも起きているそうです。その上外反母趾の場合、親指が床と平行にならない“ねじれ”や指が床に付かない“浮き指”も指摘されているようです。・・これは、靴の選び方にも問題があるといいます。足のサイズは左右違っている場合が多いそうですが、靴は同じサイズでしか購入できません。そしてすぐ小さくなってしまうことを考えると大きめの靴を履かせがちです。これでは、足が固定されず変形を増大させてしまうとか・・・。足指がきちんと床に着かなければ、「からだを支える、踏ん張る、急に止まる、急に駆け出す、よじ登る」といったことができなくなってしまうのです。

当園では、昨日今年2回目の足形測定をしました。日頃より、裸足に草履着用、雑巾がけや、ハイハイ運動で足指をしっかり使っているので、浮き指や外反母趾は皆無でした。土踏まずは人間にかありません。良い直立の姿勢を保ったり、バランスをとったりするのには土踏まずは不可欠です。これがしっかり形成されていないと、転びやすかったり、良い姿勢を保てない為に肩こり・頭痛や腰痛などが起こってくるわけです。小さいうちからしっかり歩くことで(ぴったりサイズの靴か草履で。)形成されてきます。大体就学前くらいまでには左右の足形が完成してくるはずです。しかし、土踏まずは、一旦完成されても、また靴下に靴、そして歩かない生活をしていると、なくなってきてしまうそうです。快適な生活を送るためにも、足を使うことは一生意識していきたいですね。

昨日測定した際の子ども達の足は、冬でも裸足に草履なので、ぞうのように皮膚が硬くなったものもあってなんとも逞しい足をしています。指もしっかり開いている子が多いです。