ふるさとだより

一途一心

2015/08/28

「一途一心(いちずいっしん)」とはひたすら、ひたむきということです。

この「一途一心」という仕事や人生を成功に導く教えに触れた人生訓を紹介します!
一途一心は一つ事に命を懸けること、ともいえる。あらゆる道、あらゆる事業を完成させる上で、欠かすことのできない心的態度である。物事の成就はこのコア(核)なくしてはあり得ない。
〇イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏は、ある時若い人たちから成功の秘訣を問われ、
「成功のコツは二つある」と答えて白板に、「コツコツ」と板書されたという。
コツコツは一途一心と同義である。その根底にあるのは無心である。
心に雑念、妄念が入っては、人間、コツコツにはなれない。

〇森信三著『修身教授録』にある言葉。
「真の“誠”は何よりもまず己のつとめに打ち込むところから始まるといってよいでしょう。
 すなわち誠に至る出発点は、何よりもまず自分の仕事に打ち込むということでしょう。
 総じて自己の務めに対して、自己の一切を傾け尽くしてこれに当たる。
 即ち、もうこれ以上は尽くしようがないというところを、なおもそこに不足を覚えて、
 さらに一段と自己を投げ出していく。
 これが真の誠への歩みというものでしょう」
〇『安岡正篤一日一言』の中にも教えを凝縮したような次の言葉があります。
「何ものにも真剣になれず、したがって、何事にも己を忘れることができない。
 満足することができない。楽しむことができない。
 常に不平を抱き、不満を持って、何か陰口を叩いたり、やけのようなことをいって、その日その日をいかにも雑然、
 漫然と暮らすということは、人間として一種の自殺行為です。社会にとっても非常に有害です。毒であります」
では、どういう生き方をすればよいのか。
「いかにすればいつまでも進歩向上していくことができるのか。
 第一に絶えず精神を仕事に 打ち込んでいくということです。
 純一無雑の工夫をする──近代的にいうと、全力を挙げて仕事に打ち込んでいく、ということです」