2013年 5月

ミニコンサート

2013/05/31

 今日の午後は、マリンバ&ピアノのアンサンブルを聞きました。バチ(マレット)は、堅さによって、元気のいい曲、うっとりするような優しい曲と使い分けされます。子ども達には、たくさんの色違いのマレットを見せてくれたので、理解できたと思います。

スネアドラムも強弱をつけることで、とても面白く聞くことができました。小物打楽器もいくつか紹介してくれたり、ボディパーカッションをしたり・・・・。改めて打楽器の魅力を再発見できました。

当園の“森のお部屋”はとても響きが良く、子ども達も約40分間最後まで楽しく聞くことができました。子ども達はディズニーやアニメなど元気のいい曲が特に乗っていましたが、私はアラジンのテーマ“a whole new world”がよかったかなあ~。とってもステキな演奏会でした。おにいさん、おねえさん、ありがとうございました。

保育園のお味噌汁の秘密!

2013/05/31

5月もいよいよ今日で終わりですね。

今年はすでに入梅したようですが、今日は気持ちの良い、いいお天気で子ども達もお外で遊べてとても嬉しそうでした!

 

最近朝のお手伝いでは、お味噌汁のだしとなる、ニボシの頭とはらわたを取ってもらっています。

 

それをレンジにかけて乾燥させ、『ミルサー』と言う機械にかけスイッチオン!

一気に粉状にします!

こうすると美味しいだけでなく、ニボシに含まれるすべての栄養を余すことなくとることができます。

これをお味噌汁やスープに入れて毎日使っています。

同様にして昆布も粉にして入れています。

それにアゴ(トビウオ)粉末だし、無添加の白だし、みそ、豆乳、季節の野菜もたっぷり入れます!

このように子ども達の成長に欠かせない栄養がびっしり詰まったお味噌汁になっています!

 

美味しく!楽しく!健康に!

そんな給食で子ども達を支えていきます!

 

栄養士 高野明代

 

 

保育園がこころのふるさとに(part12)

2013/05/30

保育園は、子どもたちが1日の大半を過ごす生活の場です。前回取り上げた早寝早起きの取り組みは、家庭と園の生活リズムをうまくバトンリレーしないと実現できないことです。子どもは1人ひとりみんな違います。生活環境も違います。だからこそ、1人ひとりの保護者の皆さんと子どもを中心において、「子どもの発達のために何が最善なのか」を一緒に考えて行きたいと思います。

連携する家庭と保育園

家庭と園の連携は子どもの成長を左右します。生活習慣やルールで、家庭と園がお互いを理解し合っていなかったら、子どもたちが戸惑うことになります。入園前、見学に来られた方や説明会の際に園の方針をしっかり話し、入園後も、何事もオープンにスムーズに行くように心がけています。1つの方法として「お便り」をこまめに出すのですが、「お便り」で園の方針を打ち出しても、配布するだけでは読んでくれているのか、理解してくれたのか、つかめないところがあります。それに文章だけでは説得力に欠ける分野もありますから、期待するほど効果が上がらないこともあります。


子どもと保護者たちが楽しみにしている、毎年行う親子ウォーキング(春)、つくば登山(秋)

そこで、園ではコミュニケーションを深める企画として、「砂沼親子ウォーキング」や地元の筑波山をめざす「つくば登山」を実施しています。親子ウォーキングは職員がポイントに立つ、スタンプラリー形式です。1周6キロ、半周3キロを各自が選んで歩きます。子どもたちは、園のプログラム、リズム運動やぞうきんがけで足腰が鍛えられているせいか、連れだって歩くお父さんやお母さんをリードする様子もあって、とても微笑ましいです。

また、年2回以上、多彩な講師を招いた講演会や勉強会を開催します。今年の例をみますと、『自然流育児のすすめ』などの著書で知られる小児科医・真弓定夫先生の講演会を4月26日(日)に開催。近隣の小学校の先生方にも多数参加していただきました。

8月29日(土)には、下妻市千代川公民館を会場に予防医学の第1人者でEMを処方できる数少ない医師・あかね台脳神経外科クリニックの杉本一朗先生の講演会を実施しました。主催は、近隣20の保育施設で結成する常総保育協議会にお願いしました。約200人が集まり、地域の方々のEM医学への関心の高さに驚くとともに、日ごろ園内で子どもたちの衛生管理にEMを使うことを保護者の方々に納得してもらえたのではないかと思います。

9月8日(火)には、小児科医・発達支援専門医・文教大教授の成田奈緒子先生による「早寝早起きはなぜ必要なのか。脳科学からみてどうなのか」を保護者対象に行ったばかりです。昨年1年間、文科省からの依頼で、成田先生はじめ、リズム遊びのカムジー先生などとともに、「リズム遊びで早起き元気脳」のプロジェクトチームが結成され、私も実行委員メンバーの一員だったこともあり、当園の子どもたちがその実践に協力しました。リズム運動を取り入れることで、”自律神経が活性化、しかし脳はリラックス状態”という理想の研究成果が残せました。子どもを通して、保護者らの関心が高まり、早寝早起きの必要性が理解されたようです。

     ~平成21年EM環境マガジン-エコピュア-連載から抜粋~

初めてのお手伝い

2013/05/30

 

 

ちょっと前(一週間くらい前のことです。)のこと、いちご組さんにもとうとう食育のお手伝いの時間が、やってきました。

それは・・・・空豆むき。

初めてみたり、触ったりする空豆に、手を出さずにじっと見ている子、おそるおそるそーっと触ってみる子と様々な反応のいちご組さん。

でもでも、慣れてくるとやっぱり最後は、味見をしてしまいます。

記念すべき、第一回いちご組のお手伝い「空豆むき」、ぜひぜひ、ブログに載せたくて一週間ずっとこの日を待っていたのです。

いちご組さんもできるお手伝いがあれば、これからもどんどん挑戦していきたいと思います。直美・記

保育園がこころのふるさとに(part11)

2013/05/29

全身運動で低体温体質が改善


幼児期は身体に秘めた可能性を引き出す時期でもある。毎日の積み重ねで未知の運動機能を増幅させる

これらは、これまでにもたびたび触れてきていますが、今回は③のハイハイ運動と④手指の微細運動について詳しく紹介します。 ③の全身の粗大運動には3つの目的があります。第1は体幹をしっかりさせ、抗重力筋を育てます。ハイハイ運動が最も効果的です。学校では朝礼で立っていることができずに体育座りをさせるようですが、乳児期のハイハイ不足、幼児期の運動不足があるようです。抗重力筋という自分の体重を支える筋肉が育っていれば立っていられるのです。第2は、巧緻(こうち)性や柔軟性をつけることで回避能力が育ち、ケガをしにくい身体になります。これは、アヒル歩きやペンギン歩き、ブリッジ等の動きをすることで力がつきます。第3に低体温を予防することができます。

昨今の子どもたちは夜更かしや運動不足で体温が低下しています。しかし、早寝早起き、ハイハイ運動、裸足の生活をすることで改善されています。実際、3か月ほど園の生活をしていると、ほぼ全員の子どもたちの体温は36度5分以上になり、運動直後は37度前後になります。脳が一番働く体温は37度~37度2分と言われているように、運動直後の指先の時間がとても集中してできるのはこのためだと実感しています。


大人でも難しい、箸で豆をつまむ行為に挑戦する子どもたち(左上)。これらすべての運動は脳の活性化にもつながるという

④の指先運動は、③で述べたように体温が高い状態で取り組めるので、集中力が養われる時間にもなります。ですから、スタッフは集中している子どもに余計な声かけはしないように心がけています。紐通しや型はめ粘土遊びなどは”手と目の協応”によって器用な手を育てます。また、週に1度もしくは2週に1度は給食の素材のタマネギやニンジン、トウモロコシの皮むき、インゲンの筋取りなどもお手伝いを兼ねて行います。3歳以上になると、教材を2~3種類用意して選択できるようにもしています。自分で選んだ物は、より集中して行うことができるからです。しかも、3歳以上は正座して行うようにしていますが、足腰を強くして、姿勢を正すのに効果があります。

③と④の全身粗大運動と手指の微細運動を毎日継続して行うことは、子どもたちの全身の筋肉を毎日鍛え、身体の発達の保障を可能にします。同じ3歳児でも、0歳または1歳から入所している子どもと、今年入所してきた子どもとでは、運動能力や手先の器用さにかなりの違いが出ています。加えて、最後までやり抜く、できるまで頑張るという”頑張る気持ち”が育っています。

「早寝早起き・ハイハイ運動・午前午睡…」を考案し提案したのは、元東北福祉大学教授・故河添邦俊先生です。河添先生は、群馬県前橋市にある愛泉保育園の実践に携わって実績をあげられました。一時はこの保育に共感し、全国的に広まったようですが継続するのが困難なこともあって、午後午睡に戻した園も多いと聞きます。夜型社会の現在、共働きの両親と触れ合うのは夜しかないからと夜更かしを黙認している保育園もあるようです。

確かに、保育園は両親が共働きで、昼間家庭で保育できない子どもを預かるところです。しかしながら、ただ預かるのではなく”発達を保障”しなければならないところでもあります。私たちはこの③と④の取り組みで、障がい児を多く受け入れることが可能になり、自閉症やADHDなど多動な子どもたちにも、脳性麻痺のような肢体不自由な子どもたちにも効果があることが分かってきました。それだけに、乳幼児期の子どもの生活リズムは子ども主体に考えてほしいと切に願っています。        ーエコピュア(EM環境マガジン)11回連載に投稿した中から抜粋ー