2012年 7月

スゴ腕教師

2012/07/17

夕べNHKプロフェッショナル仕事の流儀を見ました。今、教育現場を揺るがしている、いじめや学級崩壊の多くの立て直しをしてきたという、小学校教師の菊池省三先生。

「自信がないから、友達をいじめる」と考える菊池氏は、子ども達に自信を持たせることこそ、学級崩壊を防ぐ秘訣だと考えていました。そのため、自分の意見を堂々と述べ、相手の意見にも耳を傾ける練習をさせ、授業にはディベートやスピーチを取り入れ、独創的な授業でした。

啐啄(そったく)。啐(そつ)とは雛鳥が卵から出ようとして殻を破る音。啄(たく)とは親鳥が助けようと外側から殻をつつく音。卵が無事にかえるには、両者のタイミングが合わなければならない・・と言う意味だそうだが、絶妙なタイミングで子ども達に働きかけているところは凄いと思いました。よく子ども達を観察していなくてはできない・・と思います。

子ども達に伝えているメッセージとして、面倒なことや苦しいことから、つい目をそらして逃げたくなるが、その壁を乗り越えてこそ、人は成長できる・・・と。確かに面倒なことに立ち向かうには勇気がいります。その勇気を使って立ち向かってこそ、今までと違う自分に生れる・・・社会に出たらなおさらのことだと思います。

子ども達と信頼関係を築くための「成長ノート」がまたすごいと思いました。子ども達もたくさん書いて凄いと思いましたが、先生もより多くのメッセージを赤ペンで書き添えていました。休日には10時間も成長ノートに費やすというから、並大抵の頑張りではないと思いました。

運動会での応援団の出し物が、なかなかまとまらなかったが、容易には口出しせず、子ども達に任せ、考えさせていた。こういうことは小さいうちからの積み重ねが大事だと思います。やはりどんな小さな子でも、すべてお膳立てしてやってあげてしまっては、その子の芽を摘むことになってしまいかねません。

幼児教育にも置き換えられるところもあって興味深く、見入ってしまいました。このような先生が全国に広がってくれることを願いながら・・・。

 

プール遊びの前に、まず安全祈願を!

2012/07/17

連休から猛暑日続きで、急に真夏になったよう・・、本当に暑い!ですね。

水が恋し~い季節になりました。保育園でも、先週の土曜日に園庭にプールが設置されました。

そして、今日は明日からのプール遊びに備えての安全祈願をしていただきました。

午前寝後、全園児がテラスに集まり、神主さんにお祓いをしていただくとともに、事故がなく、けがをしないで安全にプール遊びが楽しめますよう、みんなでお祈りしました。

いつもは元気な子ども達も、頭をきちんと下げて、神妙なおももちでした。

いよいよ明日からプール遊びが始まります。

水が大好きな「イルカグループ」と、水はちょっと苦手・・・さんは、「かにグループ」と

二つのグループに分かれて入ります。今から子ども達の嬉しそうな表情が目に浮かびます。

毎朝、体温チェックをしていただいていますが、プールが始まりましたらそれに加えて

子ども達の体調チェックもよろしくお願いします。

まだ梅雨はあけていませんが、これから始まる夏を、子ども達と思いっきり楽しみたいと思います。    ちさと:記

 

夏に欠かせないゴーヤ

2012/07/13

急に暑くなってきました。湿気も伴っているので、暑さに慣れていない、体温調節の未発達な未満児は、熱を出す子が出ています。環境も変わったので疲れも出たのかもしれません。週末はゆっくり過ごしてもらいたいと思います。当園の職員も、引っ越し、環境設定、内覧会、竣工式、・・・と続き休日返上でしたが、みんなとても頑張ったと思います。保護者のご協力、職員の頑張りに感謝しています。

さて、暑さに負けない疲労回復に、ビタミンCの豊富なゴーヤはこの夏の鍵になると思います!ゴーヤのビタミンCは、加熱しても壊れにくく、短時間、強火での加熱であれば損なわれることはないそうです。ビタミンCは肌の張りを保つコラーゲンが作られるときに使われ、メラニン色素を作るのを防ぐ効果もあるそうなので、日焼け予防、美肌効果も期待できそうです。また、ゴーヤの有効成分はそれだけにとどまらず、胃液の分泌を促し、食欲を増進させるとともに、肝機能を高め、血糖値を下げる効果があることも実証されています。更に、ゴーヤに含まれるたんぱく質の一種モモジンには血圧を下げ、免疫力を高める効果もあるということですから、これを食べない手はないと思います。

今年は園舎の工事をしていたので、ゴーヤのグリーンカーテンを作るのが遅れましたが、0・1歳保育室と事務室の南側に植えたゴーヤは順調に伸びています。昼食にEMゴーヤがお目見えする日は、そう遠くはないと思います。・・・・そして、夏バテを防ぐには、まず体力をつけることです。ゴーヤとともに良質のたんぱく質を摂ることも忘れないようにしたいです。

夏野菜で元気もりもり!

2012/07/13

今日のおやつは、とうもろこし!

指先活動の9時半からは、もも・ぶどう組さんが「とうもろこしむき」をしました。

「一枚ずつ剥くんだよ~」「モジャモジャおひげもとってね~」と声をかけながら、みんな嬉しそう!!

「おひげの数だけ、つぶつぶがあるんだよ~」と。おやつがとっても楽しみ!

みんな上手にかじって、そのお顔は、とってもおいしそう!(^^)!でした。

 

園庭のEM畑からは、毎日少しずつ収穫した野菜が届きます。子ども達が「とれたよ~!」と持ってきてくれます。

これは、今日の収穫です。つやつやでとげとげのお野菜は、ますます元気がでそうですね!

栄養士   箱守 美智子

 

子どもを丸ごと受け入れる

2012/07/12

昨日の続きで、明星大学の高橋史朗教授の提言から・・・・

「日本は昔から三世代同居が当たり前で、子育ては祖父母から次の世代に当たり前に受け継がれてきたのです。日本では昔から赤ちゃんが泣きだしたら、親はしっかりと抱きしめてきました。そもそも家庭教育のベースに愛着形成があり、無条件で丸ごと受け入れることで、親子間の“基本的信頼関係”が構築されてきたのです。そしてこの基本的信頼関係が育まれる中で、子どもの対人関係能力や自己制御能力などが培われてきました。 赤ちゃんが泣いたら、まずは落ち着いて抱きしめてあげる、日常の生活でもおんぶや抱っこをたくさんしてあげる、さらに授乳時はテレビを見ながらの“ながら授乳”ではなく、アイコンタクトこそ子どもに安心感を与え、親との一体感が生まれるベースとなるのです。 つまり家庭において母親が子どもを丸ごと受け入れるという愛着形成が失われてしまったことが、子ども達の問題行動となって現れているのです。

日本の伝統的な教育は厳しい躾にあり、今はその躾がなっていないのが問題だという意見があります。確かに躾は大事なのですが、その根底には母性的な地合いに基づく愛着形成が不可欠なのです。その前提があって初めて会津藩の武士の心得「什の掟」にある「ならぬことはならぬのです」という父性的義愛、つまり子どものわがままと対決する形で躾というものが成り立つのです。

これを昔の人は「しっかり抱いて、下に降ろして、歩かせる」と表現してきました。精神分析家であるエリクソンの発達段階説の中にも、愛着による基本的信頼感から自律性、自律性から自発性という経路を経て子どもが育つとされています。」

今、中高生など子ども達に起こる様々な問題の所在は子どもにはなく、親にあるといわれています。ですから親たちが変わらずして子ども達は変わらないと思います。保育園は長い時間生活する場ですから、園での責任も大であると思いますが、家庭教育が重要であることは言うまでもありません。・・・日本青年会議所(JC)で会頭を務めた方が、日々忙しくて子どもと接する時間がとれないとき、どんなに忙しくても家を出る時には必ず子どもを抱き上げ、ひと言「お前は俺の宝だ!」と言って出たのだそうです。たった数秒の触れ合いでも、子どもの心にしっかり愛情を注ぐことができる方法だと思います。日々忙しくしているお父さんお母さん方、丸ごと受け入れることをどうか忘れないでほしいと思います。