今年、震災及び放射能汚染というかつて経験したことのない災害に見舞われました。東北に比べたら、こちらは大したことはありませんでしたが、それでも当園にとっては、大きな転換があったのです。震災直前には、園庭の東側に新園舎建設を予定していたのです。ところが震災があってすぐに、辞退をしてしまいました。それは多額の補助金を東北に使ってもらった方がいいととっさに考えたことと、文化財保護地区のため、建物の基礎を僅か50㎝しか掘ってはいけないと文化庁から言われていたことがあったためです。しかし、間もなく現園舎の暖房の配管が壊れてしまって使えなくなってしまったことなどがあり、今の園舎を耐震化しながらリフォームできないかという考えが湧いてきて、再度申請をするに至ったのです。しかし、文化庁の許可がなかなか下りず、やっと12月に下りたため来月からの着工に至ったというわけです。こんな時期だからこそ、今ある建物を利用できるところは利用して、リフォームすることの方がやはりよかったのではと思っています。
保育をしながらの工事になるので、手狭な環境になってしまいますが、それでも工事中の体験はきっと良かったと思えるようになると思います。子どもは順応性は高いし、たとえどんな環境からでも工夫が生まれてくると思うのです。東北の人たちの仮設住宅生活に比べたら、何でもできると思うのです。ですから、今回の震災の体験は、必要なことだったのかもしれません。こう考えればよかったのだと思えます。
今年の保育は今日で終わりましたが、来年は竜の年。私は竜が大好きです。完成の際には竜の置物を玄関ポーチに置く予定で製作を依頼しています。当八幡宮には竜の伝説もあるし、竜神様も守って下さっています。その竜の年に保育園が新たに生まれ変わることは、やはりシンクロニシティーだと思っています。
・・・理解ある保護者に恵まれ、やる気のある職員に恵まれ、本当に仕事がしやすい環境であると思っています。そして、素直な元気な子ども達に囲まれて今とても幸せです。今年一年間本当にありがとうございました。感謝!
皆様がご健康で、良い年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げて今年最後のブログとさせていただきます。