明日(21日・)の夕方、2007年8月28日以来、3年ぶりに観察できます。まん丸い月が突然欠け始め、やがて赤黒く輝く。そして再び月は丸い姿に戻っていく。一夜のうちにこのような変化が見られるとても不思議な現象が皆既月食です。皆既月食は、地球の影の中にすっぽりと入ることで起こる現象です。明日はこの天体ショーを、天気さえ良ければ、日本のほとんどの地域で見ることができるそうで、子どもも見られる時間帯ですから、今からワクワクしています。
皆既月食は、16時40分に始まり、17時54分に終わります。その後徐々に満月に戻っていき、部分月食がおわるのは、17時2分。今年はとても珍しい年で、1月と6月に部分月食があり、これで3度目です。このように、次に1年に3度月食を観察できるのは、国内では2094年だそうです。
皆既月食中の月は、一般的に真っ黒にならず、赤銅色で観察されます。大気中にチリが少ないと明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと赤い光も月まで届かずに、黒っぽく見られるそうです。今回の月食では、皆既中の月はどのような色に見えるかということをより多くの人々に観察して報告してもらおうと、国立天文台では、「皆既月食を観察しよう」という観察キャンペーンを呼びかけています。HPをご覧になって観察報告してはいかがでしょう?