super size me は、2004年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画です。監督・出演はモーガン・スパーロック。スパーロック自身が一日に3回、マクドナルドのファーストフードだけを食べ続けたらどうなるかを記録したものです。この間、健康の為の運動はやめ、彼の身におこる身体的・精神的な影響について記録しています。さらに、スパーロックはファーストフード業界の社会的な影響を調査し、この業界が利益のために栄養を犠牲ににしていることを明らかにしたのです。
スパーロックは当時33歳、身長188cm、体重84.1kg,体脂肪率11%、BMI指数23.2(正常値はアメリカでは19~25。)と健康体で肥満ではありません。30日後、体重は11.1kg増え、体脂肪率は18%になり、BMI指数も27に。躁うつ、性欲減退、深刻な肝臓の炎症を起こしたそうです。といっても1日5000kcalをマクドナルドで摂った結果なので、尋常ではない食生活の結果といえます。
米国の女性2人が、肥満の原因はマクドナルドにあると主張し2002年に訴訟を起こしたのだそうです。この訴訟問題は、裁判所で却下され、マクドナルド側の勝利に終わったそうですが、スパーロックは、この非難はタバコ同様、ファースト業界にも当てはまるのではないかと指摘したことが動機のようです。
映画は2004年5月7日に公開(日本では同年12月25日)され、全米興業収益トップ10に2週間載るなど、ドキュメンタリー映画としては大変な成功を収めたようです。
食べ物がいかに大事か、スパーロック監督は命をかけて証明してくれました。すごい勇気がありますね。子ども達には安心・安全なものを提供しましょう。親は子どもの言いなりにならないことも必要です。