今日の午後は歯科検診がありました(写真は2歳児)。歯磨きも大事ですが、よく噛む習慣をつけるようにしましょう。噛むことで唾液がたくさん出るようになり、虫歯になりにくくなります。
さて、今日の本題は紫外線です。紫外線は皮膚がんの原因になるということで、できるだけ避けるようにしていますが、ロンドン衛生熱帯医学校とシドニー大学の研究グループが医学誌『ランセット』に次のような発表をしたそうです。どんなタイプの人により多く皮膚がんが起こるか調べたところ、屋外でよく日光を浴びている人よりも、日中ほとんど日光に当たらないオフィス勤務者に皮膚がんが多く発生し、しかも2倍近い発生率だとか・・・。適度な紫外線浴はむしろ体の抵抗力を高め、皮膚がんの発生を抑制する方向に働くといいます。又、一方では、紫外線の過剰は皮膚がんを招くが、紫外線不足では消化器系の癌の発生率が高くなる、という報告(九州大学)もあるようです。なぜ紫外線不足が癌になるかというと、ビタミンDの不足が原因と考えられています。紫外線を浴びることにより、ビタミンDが体内で合成され、そのビタミンDに癌を抑制する効果があるらしいのです。骨の形成にはカルシウムが必要ですが、カルシウムだけではダメで、ビタミンDを摂取しなければ骨粗しょう症の予防にはならないことは周知のことですよね。環境保健マニュアル2008によれば、白人に比べ黄色人種は皮膚がんが極めて少なく、日本人や韓国・タイ人は特に皮膚がんの少ない国だそうです。・・・ということは、紫外線を浴びすぎはよくありませんが、適度に浴びることはむしろ必要なことですから、戸外遊びも従来通りで問題なさそうです。