2010年 5月

映画『ゆずり葉』

2010/05/24

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昨日の日曜日、下妻市民文化会館にて10時と14時の2回上映されました。京都市の上映では、総動員数が1000名を超えたそうですが、下妻は1000名に少し足りないもの、堂々全国第2位という動員数!下妻社会福祉協議会はじめ関係者の皆様の熱心な働きかけがあったからだと思います。とても感動的な内容で、もっと中学生や高校生などの若い人たちに見て欲しかったと思いました。(若者が少なかった感じでした。)

なぜタイトルが「ゆずり葉」なのか。若い葉が育ってから、古い葉が落ちることからこういう名が付いているそうです。(柏の葉もそうでしたが・・・。)この映画は全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画で、この60年の間には、種々の並々ならぬご苦労があったことを察します。私達は、五体満足で生まれ、耳も聞こえ、話もでき、目も見える・・・こういうことが当たり前になっていて、少し疲れたり、嫌なことがあると、ついつい不平不満を言ってしまいますが、バチが当たりますね!耳が聞こえないということで、運転免許も取れない、国家資格の免許申請を却下されたり・・差別とも思えることが法律で定められていたのだそうです。60年という長い長い間、決してあきらめることなく署名運動などの活動を受け継いで行なってきたことで、少しずつ法律を変えていったことに、そのすさまじさすら感じました。・・・戸口のインターホンの音も、船の汽笛も、赤ちゃんの産声も、何にも聞こえない人たちがいるということに気づいていませんでした。字幕がないために、映画の邦画は見られず、演劇も見られず・・・そんなことにも気づいていませんでした。

人には必要なことが与えられる、乗り越えられる人に必要な試練が与えられるといいます。人生において与えられた試練は勉強させてもらう為なのです。今回のゆずり葉では、それが次の世代に受け継がれ、必ずその努力は花開いていくものなのだ・・ということをあらためて感じたと共に、ゆずり葉というステキなタイトルにも納得いきました。映画をご覧になれなかった方には、書籍『ゆずり葉』が出版されています。

こんなに上手になったよ♪

2010/05/24

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1才児は、月齢(生まれ月)の早い子と遅い子の心身の発達の違いが大きいクラスです。

でも、そんな中ハイハイうんどうのひとつ「ハイハイ」は全員がお馬のおやこの曲に乗って上手に動けるようになりました。

スピードの差があるので早く到着した子は、歌に合わせて手をたたいて待っていたりと微笑ましい姿もみられるようになりました。

全員が目的地まで到着したところで次のハイシ―(高ばい)に移ります。ここからは月齢の低い子は、担任が介助しながらうごいています。

毎日このような感じでハイハイうんどうに取り組んでいるみかん組の子どもたち・・・・。筋力アップでがんばろう~!

                               みかん組 角野記    

ロープの取替え

2010/05/21

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写真の二階建ての遊具は30年前のものです。しかし、原型を留めていません。屋根を被せたり、中央の側面を壊して、丸太を渡し、斜面板をあとから取り付けました。基礎もやり直し、危険な箇所を改修してきました。今日は、二本のロープの結び目がだいぶ痛んできたので、付け替えてもらいました。その際、ロープの先端を、斜面に穴を開けて固定してもらいました。ロープを握り、掴んでよじ登るなどの遊びは、握力や背筋力をつけます。滑り台では、階段を登り斜面を滑り降りますが、たまには逆の動きもするといいのです。が、なかなか集団の中では、すべる面の下から登るというのは簡単にはいきません。ですが、これは当然板面から登れるので、後ろ側の筋力が培われます。               ・・・楽しみながら知らず知らずに種々の筋力を使うことが、身体の発達を促すことに繋がります。今日の園庭では、固定遊具の他に、フラフープや竹馬に挑戦する姿もあり、汗ばむ陽気でしたが、大いに楽しめていました。

今日は、二十四節気の一つ“小満(ショウマン)”といって、陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂る・・という意があるそうです。自然のエネルギーを感じながら、子ども達と共に過ごせることに感謝です。

給食おいしいね(^u^)

2010/05/21

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もしかしたら・・・保育園での一日の生活の中で、一番の楽しみと言えるのではないかと思われる「給食の時間」。普段は、カメラを向けると必ず顔をむけるお友だちでさえも黙々と食べ進めています。

4月当初は、『ばななぐみでの楽しい食事』をモットーに、「おいしい」「終わったよ」とそれぞれのペースで食事を進めていました。写真をご覧ください!今では、少しずつ食事マナーも覚えつつあります。きちんとお茶碗を持って、肘をつかずにいただきます。もちろん大半のお友だちが食べ終え、一緒に「ごちそうさま」のあいさつをするまでは席を立たずにいますよ。お家では、想像のつかない光景・・・なんて言わないで下さい。ばななさんは、みんな「なんでもがんばるマン」なのです。「お兄さんみたい」「お姉さんだね」と言われたくて、背伸びの行動ができるお年頃。上手に声かけして、お家でも取り組んでみて下さい!(^^)!

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今日から、お箸を使って食べ始めたお友だちも登場!!3月の移行期までには全員お箸で食事を目指して、指先の時間にもお箸の指導課題を取り入れ始めました。スポンジからスタートして最後はお豆を上手につかめるように練習中!ご自宅でお箸を使っているお子さんがいましたら、園でも並行してお箸を使用しますのでお知らせください。みんなお箸に興味津々です。もし、ご自宅に自分用の箸の無いお子さんがいましたら、興味をもっている今が取り組み時ですので是非購入して、少しずつお家でも練習してみてくださいね♪     千里・亜紀子:記

人との繫がり その後

2010/05/20

昨日、岡山県倉敷在住の青江知子さんから頂いた書籍『デンマークの保育』のいきさつを紹介しましたが、青江さんにお礼のメールを送ったところ、早速以下のお返事を戴きました。

「私達の本に関心を持ってくださり、大変嬉しく思います。渡辺雅子さんとは、息子さんの野球応援(岡山国体)を通して出会いました。保育園に勤められていると伺い、早速私達の本を送らせて戴きました。読んでいただけたら、ありがたく思います。

渡辺さんからの紹介で、大宝保育園についてインターネットで検索し読ませていただいております。すばらしい取り組みをされている様子がこちらに伝わってきます。貴園はとても一人一人にやさしくて、丁寧な取り組みをなされている園ですね。すてきな保育園ですね。職員皆様がたのご苦労が伝わってきます。

デンマークと日本、文化や歴史の背景が違いますが、保育士が子どもに接する対応の仕方は、デンマークも日本も変わりません。デンマークの「学びのプラン」や日本の「幼稚園教育要領や保育指針」を読むことによっても、それは理解できると思います。しかし、幼少期からの個に対する対応の仕方が、自由と責任の観点から、風土・歴史的な観点から、根本的に違うように思えます。32年間デンマークで保育士をしている私の友人からその違いが伝わってきます。・・・日本で生きていく以上、日本の保育がいいのではないでしょうか、そう思っています。ただ、幼少期に自尊感情をたっぷり与えていくという点、そして幼少期より自分で考え、自分で選び、自分で行動するということを、しっかり体験させていくという点、そして、うまいけんかや言い合いの方法を、大人が幼少期よりしっかり教えていくという点(人間関係、コミュニケーション能力の育成)を、もう少し積極的に取り入れることが、日本の幼稚園や保育園に必要なことだろうと思っています。・・・・(以下略)」

まさに当園が取り組み、目指していることを、具体的に示唆して戴いたようで、ありがたいメッセージでした。確かに日本には他にはないすばらしいものもたくさんありますから、日本のよさを大事にしながら、この方向性に進んでいけばいいということを確認できたように思います。青江さんにあらためて感謝致します。