昨日の日曜日、下妻市民文化会館にて10時と14時の2回上映されました。京都市の上映では、総動員数が1000名を超えたそうですが、下妻は1000名に少し足りないもの、堂々全国第2位という動員数!下妻社会福祉協議会はじめ関係者の皆様の熱心な働きかけがあったからだと思います。とても感動的な内容で、もっと中学生や高校生などの若い人たちに見て欲しかったと思いました。(若者が少なかった感じでした。)
なぜタイトルが「ゆずり葉」なのか。若い葉が育ってから、古い葉が落ちることからこういう名が付いているそうです。(柏の葉もそうでしたが・・・。)この映画は全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画で、この60年の間には、種々の並々ならぬご苦労があったことを察します。私達は、五体満足で生まれ、耳も聞こえ、話もでき、目も見える・・・こういうことが当たり前になっていて、少し疲れたり、嫌なことがあると、ついつい不平不満を言ってしまいますが、バチが当たりますね!耳が聞こえないということで、運転免許も取れない、国家資格の免許申請を却下されたり・・差別とも思えることが法律で定められていたのだそうです。60年という長い長い間、決してあきらめることなく署名運動などの活動を受け継いで行なってきたことで、少しずつ法律を変えていったことに、そのすさまじさすら感じました。・・・戸口のインターホンの音も、船の汽笛も、赤ちゃんの産声も、何にも聞こえない人たちがいるということに気づいていませんでした。字幕がないために、映画の邦画は見られず、演劇も見られず・・・そんなことにも気づいていませんでした。
人には必要なことが与えられる、乗り越えられる人に必要な試練が与えられるといいます。人生において与えられた試練は勉強させてもらう為なのです。今回のゆずり葉では、それが次の世代に受け継がれ、必ずその努力は花開いていくものなのだ・・ということをあらためて感じたと共に、ゆずり葉というステキなタイトルにも納得いきました。映画をご覧になれなかった方には、書籍『ゆずり葉』が出版されています。